電気のアイスクリーム。
溶けるように暑い夏に
クーラー君がひとり
泣きはじめた
ぼくもアイスクリームが
食べたい
電気の神様が
不憫に思って
雷さんに頼んで
ピリッと爽快な
雷アイスクリームを
食べさせてあげました
パクッとクーラー君が
食べるや否や
眠くなってしまったのでした
気がついたら
居間で子供たちが
汗をかきながら遊んでいました
これはいけないと
クーラー君は必死で
お務めをはたすべく
涼しい空気をおくります
子供たちが涼しくなって
眠りはじめました
(続)